2011年 04月 13日
受難楽
音楽は、余分なものの何ひとつない、透明な力に満たされておりました。その昔、人間の声とオルガンだけが教会の中で許された音楽であったことを、改めて思い出しました。それには確かな意味があったのだと、一瞬感じることができました。人の魂に直接働きかけ、浄化する作用において、この二つは別格なのだと思います。
それにしても、リストの「十字架の道行」は不思議で凄い作品です。「愛の夢」や「カンパネラ」を作曲した人とは到底思えない!!人間とは実に多面的で奥の深いものなのですね。
昨日も授業中に大揺れ。心ごと揺れているような毎日ですが、心の耐震装置として、音楽の力が充分に発揮できるようにしなければと思っております。
by musicaventuno
| 2011-04-13 22:38
| claudia