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musica21 part 2

一時帰国者の憂鬱2

今朝、見知らぬ人からmusica21のtonacja宛てにメールが届き、その内容に驚いたclaudiaさんがすぐに転送してくれた。ある若い留学生が実名で書いているblog上で、彼女が書いたことからコメント欄が大変なことになっているという知らせだった。私はそのblogに、tonacjaと足跡を残し、コメントを残していたからだ。私がコメントした後、そこまで酷いことになっているとは知らなかったが、その見知らぬ方は、足跡をたどって、助けを求めてきたようだった。今の「炎上状態」を憂い、tonacjaと同じ気持ちだから、blog主が可哀想だから、この状況をなんとかしてあげたい、する方法はないかというご相談のメールでもあった。

コメントを残す時、コメント欄の雰囲気がなんか怪しいなあと感じてはいた。その流れを変えたくもあり、書き手ご本人に気にするなという応援の気持ちも含めて、コメント欄に記入し、tonacjaと「足跡」を残し、そのあとどうなったか考える余裕無く過ごしていたので、ちょっと忘れていた。
ちなみに、なぜ足跡を残したかというと、彼女自身が実名で書いていることに意見するので、私も自分の文責を示すために。匿名であれこれ無責任に人のブログ上で述べるのは、差し障りのない状況や雰囲気ならともかく、この状況身分を明かして書くべきではと、とっさに思ったからだった。

そのblogは、若い留学生が実名で自分のピアノのことや、海外の生活などを素直に綴っていて、私は感じの良いblogだなと思っていた。今回「この時期」にコンクールを受けるために帰国しなければならず、海外で耳にした悲惨な日本の状況を心配しながら帰国してみると、聞いていたそれとは違い、日本は物もあるし大丈夫だ。このくらいの不便さは留学先でもよくあるし、それと同じくらいだから・・と、日本の無事を安堵して、コンクールのファイナルに向けてさあがんばるぞというように、私は読んだ。ところが、彼女の言葉尻を捉えて、いっしょにするな、こんなこと書いて欲しくない、弱いものの立場になれ・・と始まった。書き手の彼女が何も配慮していないとは思えなかったが、若い人だし「今するべきこと」に気持ちが向かっているわけだから、文章にも勢いがあったのは事実かもしれない。そのテンションに「反感」があったのかもしれない。今日本人は心を痛め疲れているし、読み手には色々な人がいるから、敏感に反応するのかもしれない。なんか嫌な雰囲気が漂ってきたので、私は上記の理由で、「私も、今やるべき事をやろうと前向きになれる」とコメントした。いつもは人のblogにあまりコメントする方ではないのだけど、一生懸命勉強している若者を翻弄させたくない、助けたいと思ったのかもしれない。

そしてその見知らぬ方からメールを貰って、再び訪れると・・・よく聞く「炎上」に陥っていた。

blog主の彼女も、そんなつもりはないと、始めの頃は一生懸命真正直にコメントを返していたようだが、その言葉尻をも捉えて、色々書いてくる。冷静に見ていると、一種のいじめとしか思えない。コンクールの間近であるにもかかわらず、コメント欄をしめることなく向かい合っている彼女に、若者の文章だから未熟な書き方もあるけれど、私には、「あっぱれ、女前!」という賛辞の気持ちしか浮かばない。

もちろん、そのコメント全てが違う人とは思えない節もあり、もしかすると数人は「あらし」にきた同一人かもしれないが、全体的に「あなたにそんなこと言われたくない。海外に住んでるあなたのようなよそ者になにがわかるの」的な気持ちが根底にあるような気がしてならない。前例の友人の場合とある種同じではないかと思える。
一時帰国者がまるで外人扱い?

CMで何度も流されているおもいやりの心、これからの日本の大変さを憂いながらも、こんな時だからこそ、決して忘れて欲しくない。頑張っている人を素直に応援する気持ちも。
そんな気持ちすら抱けないほど日本人の心は今、ぎすぎすしているのか・・。

こんなこと書いて今度はこちらが荒らされる?大丈夫です。こちらは承認制ですから。彼女のように立ち向かうエネルギーはもうこの年では残っていません。
by musicaventuno | 2011-04-02 20:41 | tonacja