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musica21 part 2

宿題4つ

今月から来月にかけて、私は4つのコンサートで歌います。それぞれ内容も、性格も全く違う4つのコンサートを歌う準備をするのは、なかなかスリリングなことであります。(大変とは言わないゾ)今それを毎日やっているのでありますが、ドイツ〜イタリア(17〜19世紀)〜フランス〜日本〜ロシア(!?)〜アメリカと経巡ることになりまして、世界旅行みたあい。冗談はさておき、
歌はなんて多様なんだろうと、改めてびっくりしております。

4回の中で、一番勝手が違うのが五風十雨農場の空詩土コンサートでしょうか。何しろ会場も初めて、伴奏者も初めてです。特に会場は当日リハーサルで音を出して見るまでは、どんな音響かまったくわからない。コンサートホールの舞台の上ですら30センチの差で、響きが違ったりするのです。慣れていない場所でコンサートをするのは、「読めない」ぶんこわ〜いのですがベストを尽くすしかありませんね。農場の皆さんと、収穫を喜び、感謝しあえるようなコンサートにするのが宿題。

二つめの宿題は「エリヤ」 (こちらはリンク MUSICAPOETICA へ)。初めて取り組む作品です。
昨年暮ライプツィヒを訪れた折、メンデルスゾーンの通っていた教会で歌いました。不思議なもので、それだけのことでも作曲家に対する親しみが増したりするものですね。今回エリヤを勉強して、今まで持っていた彼の作品に対するイメージが全く変わりました。壮大かつ劇的なのです。私は神の言葉をエリヤに伝える、天使を歌います。毅然と崇高にしかし暖かく歌いたいと思います。シュッツ合唱団メンバーとのアンサンブルも楽しみです。この演奏会は、レクイエム、つまり死者への追悼の為に行われます。今年は、先日ブログに書いた若桑先生、親友のお父上を新たに追悼することになりました。

そして3つ目。これは宿題というには、楽し過ぎるコンサート。気の合った仲間達と久々にイタリアンバロックを歌います。しばらく押し入れにしまっておいた宝物を出してみたら、やはり綺麗でうれしい!そんな感じでしょうか。これらのレパートリーをまた押し入れにしまわずに、勉強し直すというのが、宿題。

4つ目は、恩師岡部多喜子先生の門下の会で、レスピーギの「古いアリアに寄せて」を歌いますが、これは私の第一回目のリサイタルで取り上げた作品。その時は力無く、撃沈という感じでしたが、約20年振りで再挑戦。また撃沈しないことが宿題。風邪なんかひかないぞ!
by musicaventuno | 2007-10-15 22:14 | claudia